「どうする家康」公開直前!
知多半島の徳川家康ゆかりの地めぐり 前編
2023年の大河ドラマは愛知を舞台にした「どうする家康」
2023年1月からスタートするNHKの大河ドラマは、東海地方を舞台に繰り広げられる徳川家康の波乱万丈な人生を描いた戦国サバイバル「どうする家康」。
物語は、岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)が、戦乱で父を亡くし、母と離され駿河の大国・今川家にて人質として暮らすところから始まります。今川義元に才を見出され目をかけられたことで人質でありながらも義元を慕うようになった元康は、故郷・岡崎で松平家の再興を目論む父の旧臣達との板挟み状態に置かれます。
1560年、元康は織田信長領である尾張へ進撃する義元に続いて、織田軍の攻撃を受ける大高城の任務に就いたものの、敵陣に攻め込まれ城を包囲されます。敵対するのはあの織田信長。今川家のある駿河へ帰るか、かつての故郷・岡崎へ進むか、それとも籠城するのか。窮地に追い込まれた元康の決断は?ここから元康の壮絶な人生が始まっていくのです。
キャストもとても豪華で家康役の主演・松本潤をはじめ、織田信長役に岡田准一、今川義元に野村萬斎、そして知多半島にゆかりのある家康の母親・於大の方には松嶋菜々子とそうそうたる顔ぶれが並ぶ注目のドラマです。
岡崎だけじゃない!家康と知多半島の関係性
実は知多半島も徳川家康とは関わりがあります。徳川家康の母・於大の方の出生地は東浦町。かつて知多半島北部と三河・刈谷を支配していた水野忠政の娘として生まれた於大の方は、14歳で岡崎城主の松平広忠のもとへと嫁ぎ、元康(のちの家康)を生みました。現在も東浦町をはじめ、知多半島のいたるところに家康や於大の方ゆかりの地としての史跡が多数残されています。
家康が立ち寄ったとされる場所①
「東龍寺」(常滑市)
本能寺の変で信長が討たれたとき、大阪にいた家康は一刻も早く岡崎城へ帰還するため伊賀を越え船で三河へ向かう道を辿りました。このとき知多半島の大部分は、於大の方の実家(水野家)の支配下であり、於大の方をはじめ親兄弟の影響力が大変強かったため経由地として上陸、さらに船で三河へと渡ったとされています。
東龍寺の住職は於大の方の妹の子で家康の従兄弟にあたるため、家康は数日にわたり東龍寺に滞在したとされています。現在も家康の若かりし頃の肖像画をはじめ、徳川家ゆかりの掛け軸が大切に保管されています。
施設情報
住所:常滑市大野8-68
電話:0569-42-1401
駐車場:有
家康が立ち寄ったとされる場所②
常楽寺(半田市)
東龍寺の住職と兄弟で、同じく家康の従兄弟にあたる典空顕朗上人が住職をしていた常楽寺も、家康ゆかりの場所のひとつです。常楽寺には三度来訪した記録が残されており、桶狭間の戦いの後に立ち寄った際には、鐙(あぶみ)と鞍(くら)を残しています。
また家康の位牌が納められ、本堂の屋根瓦には三つ葉葵の御紋が使われています。
施設情報
住所:半田市東郷町2-41
電話:0569-21-0268
駐車場:有
家康が愛したとされる
半田の銘菓・総本家田中屋の生せんべい
家康と生せんべいの出会い
1560年の桶狭間の戦いで織田信長勢に追われ、於大の方のいる坂部城に逃れてきた家康。母の妹の嫁ぎ先である岩滑(やなべ)城を訪れた際に、たまたま百姓家の庭先に干してあるせんべいを見つけました。
空腹状態だった家康は、娘・みつがせんべいがまだ生の状態であることを申し上げるもそのまま頬張ります。そしていたく気に入り、半田に滞在中は生のまま献上するよう申し付けたのが“生せんべい”の始まりとされています。
生せんべいってどんなお菓子?
せんべいと聞くと一般的には醤油や塩味をイメージするかもしれませんが、生せんべいは柔らかくもちもち食感の甘い生菓子。知多半島では学校給食にも登場するため知らない人はいない昔ながらの銘菓です。
全国菓子大博覧会で褒賞状を授与されたことも。
気になる味は、上白糖とれんげ蜂蜜を使った「白色」、沖縄産の黒糖をオリジナルブレンドした「黒色」、西尾産の抹茶を使った「抹茶」、去年の4月に登場した「ゆず」の4種類。
お米と甘味(蜂蜜・上白糖・黒糖)といったシンプルな材料だけでつくるからこそ、産地や素材にこだわり、これまで変わらない味を守り続けてきました。保存料や着色料は一切使わず、子どもからお年寄りまで幅広い年代で安心して食べられるお菓子です。
生せんべいの値段
上段左から板(380円)、ミニ(270円)、切れ端(270円)
化粧箱:9個入り(700円)、12個入り950円、24個入り(1,850円)、36個入り(2,650円)、48個入り(3,500円)、60個入り(4,300円)
※賞味期限は白色・黒色が7日間、抹茶・ゆずは4日間
※抹茶・ゆずは週末のみの限定販売
知っている人は知っている?生せんべいの不思議なあれこれ
実は生せんべいはうすい生地が3枚重なってできているんです。指でめくれるので一枚ずつ剥がして食べるという人も多いんだとか。ちなみにこの食べ方、冬は剥がれやすいですが夏は難易度が高いとのこと。
またそのまま食べるのはもちろん、冷凍庫で冷やすとシャリシャリ食感でさらに美味しくいただけます。ぜひ試してみてくださいね。
施設情報
住所:半田市清水北町1
電話:0569-21-1565
営業時間:8:30~17:00
定休日:日曜休
駐車場:有
いかがでしたか?
知多半島にはまだまだ家康とは深い関わりのある場所がありますよ。これを読めば来年の大河ドラマは2倍も3倍も楽しめるはず!後編もお楽しみに!