フラっと出かけたい♪知多半島 マルシェ&朝市 後編
前編ではつくり手の心がこもった商品や作品がたくさん並ぶマルシェをご紹介しましたが、後編では知多半島でとれた新鮮な農作物や魚介類などが売られている「朝市」をご紹介していきます。
▼前編はこちら
目次
・師崎漁港朝市【南知多町】
・一六朝市【常滑市】
・佐布里農産物直売会【知多市】
・熱田神社「ごとうの朝市」【大府市】
■新鮮な魚介&水産加工品がお得に買える!師崎漁港朝市
師崎漁港で毎朝8時から行われている「師崎漁港朝市(もろざきぎょこうあさいち)」。
漁港内には13店舗が並び、地元で水揚げされた新鮮な魚介類から干物や佃煮、せんべいなどまで、びっくりお得な市場プライスで販売されています。
なかでもおすすめなのが、春が旬のアサリや大アサリ、平貝やサザエ、白ミル貝といった貝類。プリプリの身と濃厚な味わいが楽しめます。バーベキューにもぴったりですよ!
また、漁がある日は新物のシラス干しも並びます。南知多町といえば全国でも有数のシラスの漁獲量を誇る町。フワフワな極上シラスをご飯にたっぷりのせて絶品シラス丼なんていかが。
そして師崎漁港朝市といえば「焼きたて干物の試食」も楽しみのひとつ。目の前で網焼きされる干物の香ばしい匂い…これがとにかく食欲をそそります。干物やシラス干しはお店によって味付けやこだわりが異なるので食べ比べてみるのもおすすめ。
夏からはワタリガニやタコも人気です。一年を通して旬の海の幸を楽しめる漁港の朝市。何度行っても楽しめますよ。
■毎月1と6のつく日に開催!一六(いちろく)朝市
常滑市にあるゲンキー樽水店の一角で、毎月1と6がつく日に開催されている「一六朝市」。元々は別の場所で開かれていましたが、1970年にこの保示(ほうじ)地区に移転。それから50年以上に渡って開催されている歴史ある朝市です。
野菜や果物、鮮魚、洋服や和菓子、苗、パンなど約30店舗が出店。常滑市内に店舗を持つ人もいれば、名古屋市や三河から出店しに来る人も。元々は100店舗近くが集結する大きな朝市だったそうですが、現在はその1/3以下に…。それでもここが知多半島で一番大きな朝市と言われています。
中には移転当初から出し続けているお店も。そのひとつ「松永堂菓子舗」では、毎回売り切れる人気商品の「おこわ」をはじめ、季節のお菓子を販売。「子どもの日」直前だった取材時には、柏餅やちまきなども並んでいました。
魚屋の店先は朝仕入れてきたという鮮魚が山積みに。販売が切り身じゃなく丸ごと1匹(1本)なのも朝市特有。鯛にアジにアナゴにアサリ、漁港まで行かずとも地のものを中心とした旬の美味しい魚が安く買えるため、大きな魚も飛ぶように売れていきます。
野菜や果物もスーパーほどの品揃えはありませんが、どれも負けないくらいお値打ち価格。この日サービス品だったホウレン草はなんと一束50円!とにもかくにも朝市は家計の強い味方と言えますね。
食料品だけでなく婦人服や金物店もありますよ!
小腹を満たしてくれるみたらしだんごやたこ焼きも出ているので、土日や祝日が重なった日は家族連れで賑わいます。また普段はお昼頃までやっていますが、これから暑くなると販売時間を早めに切り上げる店も出てくるのでご注意を。
■毎月5と10の日に開催!ご・とうの朝市
大府市の熱田神社で毎月5と10のつく日に開催される「ご・とうの朝市」。こちらも歴史が長く、戦後の闇市から続いていると言われています。
ごとうの朝市で一番長いと言われているのがこちらの八百屋さん。「親父がここで店を出していた。俺が来るようになって、かれこれ50…いや60年かなぁ」とのこと。
「対面販売は信用第一。マズけりゃもう買ってもらえないからね」と、安さはもちろん、仕入れの目利きにも自信あり!売るだけじゃなく美味しい食べ方や調理法も教えてくれます。中には夕飯の相談をする人も!?
魚屋さんも神社の中とはいえ店先はまるで漁港かと思うほど大きな魚がずらり。朝仕入れてきたばかりで鮮度が高く、しかもお値打ち!立派なサクラダイもなんと2匹で800円!
大きすぎて困るなんて人もご安心を。お願いすればその場で捌いてもくれますよ。
ほかにもお茶屋さんの量り売りや苗木販売、お団子屋さん、婦人服など。この日は少し少なく7店が開かれていました。
もともとは敷地内に2重の円ができるほど店があったというごとうの朝市ですが、現在は10店ほどに縮小されてしまいました。寂しいことにお客さんも若い世代がほとんどいないんだとか。何でも揃うスーパーも便利ですが、対面でおしゃべりしながら良いものを買う朝市という文化は、これから先も残していきたいもの。ぜひ大府市のごとうの朝市に買い物に出かけてみてくださいね。
ご・とうの朝市
住所 大府市朝日町4-26 開催日 毎月1と5のつく日 開催時間 7:00頃~12:00 駐車場 有(無料)
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■毎週土日開催!開店前に行列ができる佐布里農産物直売会
佐布里農産物直売会は、毎週土曜・日曜に佐布里緑と花のふれあい公園のふれあい館で行われている朝市。
農家さんが持ち寄る季節の野菜やお米、生花、花の苗などを販売しています。
時期によって異なりますが多い時で約20~30種類ほどが並び、そのほとんどが100円から販売しているというから驚き!里芋もきぬさやもこんなに入って1袋100円!
さらに担当者によると「生花・仏花は知多半島でここより安いところはないんじゃない?」とのこと。たしかに数種類の花が束になった状態で100円は、なかなか見掛けることがないですね。
そんなお得すぎる朝市なので7:30の開店前に行列ができることも。そして開始1時間ほどで5割近くは売れてしまうんだとか。
雨の日は商品を出す農家さんが減ってしまうものの、来店するお客さんも少ないので敢えて狙ってくるという通な人も。朝市の楽しみ方も人それぞれですね。
また地元農家がつくるお米も人気で、とくに愛知県の奨励品種米に指定されている「あいちのかおり」は評判が良く、新米の時期には多くのお客さんが買いにやって来るそうですよ。
これからは夏野菜も増える時期。佐布里池を散歩がてら出かけてみませんか。
いかがでしたか。
楽しく、おいしく、お得にお買い物ができるなんて、まさに早起きは三文の「得」!朝から賑わい、活気溢れる朝市へ買い物にでかけてみませんか。