遊べる!学べる!知多半島 工場&社会科見学ツアー 前編
知多半島で行われている様々なモノづくり。その歴史や製造の様子を、見て、触れて、体感できる貴重な施設があります。今回は大人も子どもも一緒に楽しめるスポットをご紹介!雨の日や、暑くて外へお出かけしたくない日にもピッタリです。
目次
■ミツカンの歴史と食文化の魅力を体感できるミツカンミュージアム
半田市にあるミツカンミュージアム「MIM(ミム)」は、ミツカンの酢づくりの歴史や物づくりへのこだわり、食文化の魅力に触れることができる体験型の博物館。館内には5つのテーマで展示が行われており、スタッフが案内してくれる全館コース(90分間)を楽しむことができます。※2023年6月現在自由に見学できる「大地の蔵コース」は休止中
見学の最初に訪れる「大地の蔵」では、江戸時代の酢づくりに使われた道具や職人たちの知恵と工夫など、脈々と受け継がれてきたモノづくりの精神に触れることができます。酢づくりの中で一番重要な工程といわれる「発酵」の様子もガラス越しに見ることができますよ。
江戸時代に活躍した長さ約20mの「弁才船」を再現した「時の蔵」。甲板に上ると半田から江戸までの航海の様子を大型ビジョンで体感できる、壮大な仕掛けを楽しめます。
他にも日本の豊かな食生活と食の大切さを映像で見る「水のシアター」や、懐かしい写真と音の演出で半田の情景を懐かしむ「風の回廊」など、見どころは盛りだくさん。ミツカンの歴史、醸造と酢づくりの歴史を余すところなく学ぶことができます。
また最後に訪れる「光の庭」では、お寿司の握り体験やクイズ、リズムに合わせて体を動かし鍋メニューを完成させるエクササイズなど体験型のコーナーも。体で「す」を描くフォトスポットは、SNSでも話題になっています。
特に人気があるのは、世界にひとつだけの味ぽんがつくれる「味ぽんスタジオ」。その場で撮影した写真がラベルになった「マイ味ぽん」は来館記念やお土産にピッタリです。
ミュージアム内には、ミツカン商品やお土産を購入できるショップもあります。人気商品はミュージアムでしか買えないオリジナルグッズ「ぬいぐるみ風のミニ味ぽん」や、納豆を驚くほど手早く仕上げる「納豆かき混ぜ棒」。ぜひゲットしてみて!
見て触れて体験して、限定商品も手に入るミツカンミュージアムの見学ツアー。予約はWebのみで受付中です。
MIM (MIZKAN MUSEUM) ミム(ミツカン ミュージアム)
住所 半田市中村町2-6 電話 0569-24-5111 開館時間 9:30~17:00 ※見学は①10:00~、②10:30~、③11:30~、④13:00~、⑤13:30~、⑥14:00~、⑦14:30~、⑧15:00~ 休館日 木曜、年末年始休 入館料 大人:300円 中高生:200円 小学生:100円 小学生未満:無料 ※要予約(webにて1ヶ月前より受付開始) ※キャンセルがあった場合のみ当日も受付可 駐車場 有 公式サイト https://www.mizkan.co.jp/mim/
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■ボーイング787初号機を体感できる!フライト・オブ・ドリームズ
常滑市の中部国際空港(セントレア)にあるフライト・オブ・ドリームズは、ボーイング787初号機や空港の概要・航空の仕事について学べる施設。展示されている貴重な実機は、エンジンやタイヤを間近で見たり、コックピットを見学したりすることもできますよ。
▼詳しくはこちら
■醸造で栄えた武豊の歴史を紡ぐ醸造伝承館
醸造伝承館は、武豊町にある明治12年創業の中定商店が後世に醸造の歴史を伝えるためにつくった資料館。大正5年に建築し食塩の倉庫として使用していた「大五蔵」を改装して貴重な道具や資料を保管しています。
1階に展示されているのは、豆味噌やたまりの醸造手順を紹介するイラストをはじめ、原料である大豆を蒸したりする道具や人の背丈ほどもある大きな杉桶(六尺桶)。
また先代が集めたという今も操業している蔵元の製品やラベルコレクションも。とくにラベルは中定商店の商品以外にも昔からこの地域にある蔵元のものもあり、その数に知多半島がいかに醸造業で栄えていたかを見てとることができます。
2階には醸造に使われた道具や手書きの勘定表といった資料がズラリと並んでいます。大きな石が括りつけられた木製の溜り醤油圧搾機はめったにお目にかかれない貴重な設備。
醸造の歴史の長さを感じる年季の入った貴重な道具の数々。これらは実際に触れたり動かしたりすることもできます。見学はスタッフが案内するので気になるものは質問してみるのも良いかも。
タイミングが良ければ味噌蔵を見学することもできます。中定商店では大杉を使った八尺桶を約20本使用して味噌を仕込んでいます。この八尺桶は展示されていた六尺桶の約2.5倍(約13トン)もあり、これだけの数で現存しているのは全国でもとても珍しいんだとか。
味噌蔵に大桶が並ぶ様はまさに圧巻。ここで静々と3年間、自然のままに熟成させる中定商店の味噌づくり。蔵見学ではその環境を肌で感じることができますよ。
醸造伝承館・蔵見学の後は、隣接する販売店舗にも寄ってみてくださいね。
こだわりのつまった「宝山味噌・吟醸」は、旨味が強く芳醇で、料亭の料理人で知らない人はいないというまさに逸品。
また「幻蔵 宝山たまり」は、杉の大桶で天然熟成させた味噌からしみ出た汁を桶の底から引いた生引(きびき)たまり醤油で、2mの桶からわずかしかとれないというこれまた貴重な商品。おさしみにはもちろん、ブリの照り焼きなどもおすすめです。
醸造伝承館ならびに味噌蔵の見学は要予約。日によっては見学ができないこともあるため事前に確認してから訪れるようにしましょう。
いかがでしたか。
普段何気なく使っている商品も、歴史や工程を知ることでより楽しむことができますね。後編も引き続き、知多半島の見学可能なスポットを紹介します。