知多半島ならでは⁉
ちょっと変わった体験スポットまとめ<前編>
ものづくりが盛んな知多半島
知多半島のものづくりといえば何をイメージしますか?
有名なのは以前この知多半島レポでも紹介した、やきものの「常滑焼」、また醸造だと「日本酒」や「醤油」「味噌」でしょうか。
ほかにも魚介、農作物…名産品がいろいろ浮かびますね。
そんな知多半島で盛んなものづくりを体験できるスポットがあります。前編の今回は「物」に焦点をあてて、ここでしか味わえない貴重な体験をまとめてみました。
世界に一つだけの“ガラス作品”をつくろう
「ガラス工房グラスバレー」ってどんなところ?
「ガラス工房グラスバレー」は、ステンドグラスをはじめとする様々なガラス製品のデザイン、制作加工をしている工房です。
オーダーメイド製品を制作する一方で、ガラス工芸を体験できる教室やイベントなどを開催していて、「サンドブラスト」や「ステンドグラス」といったガラス工芸の体験をすることができます。
オリジナルデザインのグラスがつくれる「サンドブラスト体験」
サンドブラストとは、砂を吹き付けて表面を削り模様を付けるガラス彫刻の技法。好きなイラストや文字を描いて、オリジナルガラス製品をつくることができます。
体験時間は約1時間~。
まずは絵付けをするグラスを選びます。
(各種グラス1,650円、ビールジョッキ・ワイングラスのみ2,200円※体験料金を含む)
次にデザインのもととなる型紙シールを選んでいきます。動物や花、乗り物、模様などジャンルだけで50種類以上!実際は「猫」のイラストだけでも数パターンあるので、絵柄数は数え切れません…。
定番絵柄の他にも、春夏秋冬で異なる期間限定シールや、自分の好きなキャラクターや名前などを自由に描けるフリーシール(約10㎝×6.5㎝)も。
デザインが決まったらグラスの削り方(模様の周りを削るAタイプ、模様を削るBタイプ)を選びます。
Aタイプの場合、貼った型紙シートの周りを削っていきます。好きな範囲で削れるため、グラス全体を削る人もいれば、飲み口部分を残すなどデザイン性を持たせる人も。
Bタイプは絵柄だけを削るため、型を抜いたシールを貼ったら全体を保護テープで覆います。削らない部分はすべてテーピングをするため、砂を噴射する時はAタイプに比べるととっても簡単。小さなお子さんにも向いています。
グラスの準備が整ったら噴射機を使って彫刻をしていきます。
砂が勢いよく噴射されるので、窓から覗きながら作業をしていきます。
長く砂をあてるとガラスが削れ過ぎて薄くなってしまうので要注意!小さなお子さんの場合はパパやママと噴射担当・グラスを持つ担当に分かれて、協力して行うのがおすすめ。
最後にシールを剥がせば完成!
出来上がったグラスは、持ち帰ったその日から使うことができますよ。
こだわりたい人にピッタリな「ステンドグラス体験」も
もっとこだわってガラス製品づくりを楽しみたい人は、一から組み立てるステンドグラス体験がおすすめ。ハンドミラーやナイトランプなど、自宅に飾ると可愛いガラス細工をお好みのカラーでつくることができます。
使う材料はとってもカラフルなガラスプレート。周囲を銅テープで巻き、はんだごてを使って形を組み立てていきます。
ハンドミラーなどの難易度低めもものもあれば、ナイトランプや行燈ランプといった立体的で難易度が上がる作品までつくれます。
組み合わせる色で雰囲気がガラリと変わり、オリジナリティ溢れる作品に仕上がります。色選びからこだわったガラス細工は、持っているだけで気分が上がりますね。
サンドブラスト・ステンドグラスともに、ホームページまたは電話にて体験予約を受付中!直前でも空きがあればは体験可能だそうですが、大型連休は混みやすいので早めの予約が◎。詳しくは工房までお問合せを。
童心に返ったように夢中になれる「光るどろだんごづくり」
「INAXライブミュージアム」ってどんなところ?
「INAXライブミュージアム」は、INAXブランドをもつLIXILが運営する常滑市にある文化施設です。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6つの施設があり、土とやきものの歴史や文化の伝承と、実際に見て触れて楽しさを感じる体験・体感型のミュージアムになっています。
本気で土と遊ぼう!光るどろだんごづくり
INAXライブミュージアムにある「土・どろんこ館」では、光るどろだんごづくり体験教室が行われています。
どろだんごといえば、子どもの頃に砂場や運動場の片隅でつくった、茶色の丸いどろだんごが思い浮かびますよね。しかし、この“光る”どろだんごづくり体験は、思い描くものとは異なり、やきもの用の粘土と道具を使ってつくる「本気のどろだんご」。完成するとまるで鉱物のように光り輝きます。
使う材料はやきもの用の粘土。まずは道具を使って削りまん丸にしていきます。
凹凸がなくなったら顔料を混ぜた、化粧どろで色を付けます。カラーは基本の5色と季節によって変わる限定色からセレクト。複数色を手のひらで混ぜて塗っても、土の色をそのまま活かしても味が出ますよ。
次に瓶の口を押し付けて表面を磨いていきます。こうすることで粘土の粒子がならされていき、光を反射するようになるため光沢が出てきます。少しずつ変わっていくどろだんごに子どもだけでなく、大人も思わず夢中でコロコロ。
完成したどろだんごは箱に入れて持ち帰ります。
完全に乾燥するまで2週間ほど。その間、水分の蒸発とともに表面の粒子が少し荒くなってしまいますが、お手入れしていくことでより輝きが増しますよ。
完全に乾くと陶器のような硬さなります。ただ、高い位置から落とすと粉々になってしまうので、ついつい触って愛でたくなるところですが、落とさないように飾って楽しむのがベター。
体験料金は、900円(どろだんご1個分)。体験時間は60分で、土日祝日は1日3回(10:00、13:00、15:00)開催されています。スケジュールはホームページにてご確認ください。※要WEB予約
連休は席が埋まりやすいため早めの予約がおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
どちらも大人から子どもまで夢中になれる上、世界に一つだけの「もの」と「思い出」づくりが体験できます。ぜひおでかけしてみてくださいね。
明日は<後編>の楽しい&おいしい「食」にまつわる体験スポットをご紹介します。
【施設紹介】
ガラス工房 グラスバレー
内容 |
サンドブラスト |
所要時間 |
約1時間~1時間半 |
料金 |
1,650円または2,200円 |
予約方法 |
HPまたは電話にて予約。当日受付は空きがあれば可 |
住所:南知多町豊丘かに川106
電話:0569-65-3270
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜休
駐車場:有
INAXライブミュージアム
内容 |
光るどろだんごづくり |
所要時間 |
約1時間 |
料金 |
900円/1個 |
予約方法 |
要予約。予約はWEBにて |
住所:常滑市奥栄町1-130
電話:0569-34-6858
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜(祝日の場合は開館)、年末年始