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ブドウの産地である東浦町。廃棄されている摘果(てきか)ブドウを活用したタンブラーの開発が東浦町緒川にある株式会社名古屋精密金型(なごやせいみつかながた)で行われています。
こちらの会社では、自動車のライトなどのプラスチック製品を成型するための金型をつくっています。現在開発を進めているのは美味しいブドウをつくるために間引かれ、廃棄されている摘果ブドウを活用したタンブラーです。
元々プラスチックは扱っていましたが、ほとんどが石油由来のもの。海洋汚染などの問題で、石油由来のプラスチックはマイナスなイメージを持たれています。
そこで、環境に優しいプラスチックを探していたところ、東浦町のブドウ農家で、育てる際に間引きする摘果ブドウが年間200トンほどあるとの話を聞き、摘果ブドウの混ざったプラスチック製品をつくれないかと目を付けたのがきっかけとのことです。
廃棄されているお米や卵の殻を使ったタンブラーを試験的につくってきた経験も活かし、2023年6月から開発をスタート。
しかし、開発は試行錯誤の連続でブドウの原料の割合を増やすと強度が足らず、耐熱性が低く食洗器の熱により割れやすくなるなどの課題が見つかりました。
そんな中、開発メンバーは地元の課題を解決したいと熱心に研究開発に取り組んでいます。
現時点では摘果ブドウの原料を18%含んだ状態の製品をつくることができました。
今後の目標は、可燃ゴミとして出せる51%以上の割合の製品を完成させるとのことです。SDGsとしても注目されるタンブラー。今後どのように完成されていくのか楽しみですね。
▼mediasエリアニュースでの放送アーカイブはこちら|2023年12月15日(金)放送
※この記事は、毎週月~金17:00~メディアスチャンネルで放送している「mediasエリアニュース」をもとに作成しています