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今回は、「知多市でサーモンの養殖をしている企業がある」という気になる情報を聞き、調査してみました。
知多市でサーモンの養殖…?
今回訪れた場所は、知多市緑浜町。
このエリアにある有名企業と言ったら「東邦ガス株式会社(知多緑浜工場)」ですよね。
周辺に自然の海岸や公園・緑地などが多いことから、「周辺環境との調和」をコンセプトとしており、30万㎡を超える敷地面積を誇るこちらの工場。
そんな東邦ガスが、2024年12月5日(木)に発表したのが「サーモンの陸上養殖の事業化」です。
その名の通り知多緑浜工場では、サーモンを陸上養殖しているとのこと。ガスの会社がサーモンの養殖⁉早速気になって知多緑浜工場へ潜入してきました。
サーモン養殖の現場へ潜入!
写真奧に見えるのが、新設された円柱形水槽 5基(写真奥)。敷地内には合わせて7基あります。
現在、新設した5基の水槽が稼働中で、1基あたり約6,000匹のニジマス(トラウトサーモン)の稚魚が養殖されています。2019年から実証実験をスタートし、2024年に水槽規模を拡大して本格的に事業化されました。
新事業のカギとなったのが「液化天然ガス(LNG)」を気化する際に出る「冷えた海水」。これまでは海に放出していましたが、冷たい海域で生息するサーモンを養殖するのに適していると考えたそうです。
それを活用し、環境に配慮してクールに育てられた「知多クールサーモン」が誕生しました。
なんと、LNGの冷熱を活用したサーモン陸上養殖は国内初の取り組みとのことです!
水槽では「知多クールサーモン」が元気に泳いでいました。健康的な成長に重要な酸素は、センサーで適切にコントロール。エサもタイマーでセットされていて、安定した品質管理がされています。
元々全長10cmほどの稚魚が、出荷の段階では50cmほどになるそうです。
【出典】知多クールサーモン - 商品詳細 | Club TOHOGAS(https://members.tohogas.co.jp/Outside/KurashiSoko/Detail.aspx?syziId=80)
「知多クールサーモン」の特徴は、臭みがないこと。大量の冷えた海水をポンプで入れ替え、常にフレッシュな海水を使用しているので、臭いがつきづらく、食べやすいサーモンが育ちます。
2025年6月頃より、最大60tの出荷を目指しており、地元のスーパーや飲食店などで並ぶ予定です。生食用だけでなく、スモークサーモンなども開発しているとのこと。
すでに、知多市物産振興会が定めた「ちたもん」にも認定されている、知多市随一の特産品になる可能性を秘めた「知多クールサーモン」。スーパーや飲食店でその名を目にする日が楽しみですね。
東邦ガス株式会社 知多緑浜工場 公式サイト https://www.tohogas.co.jp/ Instagram chita_cool_salmon |