自然を満喫しよう!
知多半島の夏旅 前編
夏休みと言えばレジャーシーズン!海や山に囲まれた知多半島でも色々なレジャーが楽しめます。
今回は、自由研究などの宿題にも役に立つ、親子で一緒に自然を満喫できる体験を紹介します。
夏の楽しみのひとつといえば虫取り網と虫かごを持って出かける「昆虫採集」。なかでもカブトムシやクワガタはいつの時代も子ども達の憧れの存在ですよね。そんなカブトムシやクワガタを捕まえて飼育するためには、どこを探し、何を準備したら良いのでしょうか。
今回は、カブトムシ・クワガタの専門店「昆虫村」のオーナーに話を聞いてみました。
知多半島で捕まえることができるのは、カブトムシ、コクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタの4種類。夜行性なので、捕まえやすいのは日が暮れてから夜明け前までです。ただノコギリクワガタだけは昼間も活動していることが多く、日中も全く捕れないわけではありません。
カブトムシやクワガタを探すポイントは、クヌギやコナラの木で樹液が出ている箇所。クヌギやコナラは公園などに植えられていることも多く、ドングリがなる木なので覚えてしまえば見つけることも簡単です。武豊自然公園や半田運動公園など、知多半島内にもたくさんありますよ。
ただし昆虫が集まる場所はムカデやハチ、ヘビなど危険な生き物も。出かける際は、長袖・長ズボン・帽子、靴(できれば長靴)といった肌を隠す服装で出かけてくださいね。
カブトムシやクワガタを捕まえたら飼育の準備を。用意するものは中サイズ以上の飼育ケース、昆虫用マット(土)、エサの3つ。暑さにとても弱いため、直射日光の当たらない涼しい場所に設置しましょう。またケースに入れるのはオスとメスのワンペアがおすすめ。そうすることで夏の間に卵を産んでくれます。
個体差もありますが多ければ1匹のメスが100近い卵を産むことも!秋には幼虫が見えるようになるため、産卵状況に合わせて飼育環境を整えてあげると、冬を越え来年の春には成虫へと育ちます。こうして最初のワンペアから次の年、さらにその次へと命を繋ぎ、成長過程を楽しむことができるようになるとのこと。「試行錯誤するのも勉強になるし、幼虫から育て無事羽化した時は嬉しさときたら…ハマりますね」とオーナーは話します。
そんな「昆虫村」では、カブトムシやクワガタの生虫をはじめ、標本・ジオラマなどを販売しています。人気のヘラクレスオオカブトや海外から取り寄せた珍しい種も取り扱っており、子どもから大人まで昆虫好きが集まる人気のお店です。
販売だけでなく標本やジオラマの制作も。特殊な加工を施すことで生きているかのような姿に復元できるため、大切に飼っていたカブトムシを残したいと持ち込む人もいるんだとか。標本やジオラマ制作はレクチャーもして貰えますよ。
また夏休みの間は「昆虫くじ(1回500円)」も開催中。1等はなんとヘラクレス(ペア)が当たります。昆虫に興味があるけど捕まえにいくのは不安…という人はぜひ挑戦してみて!
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昆虫村 (こんちゅうむら)
住所 武豊町平井畑4-5 営業時間 13:00~18:00 定休日 木曜、金曜休 駐車場 無 Instagram con_chu_mura
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日中に比べ少しだけ涼しくなって外に出やすい夜、どこからでも気軽に楽しめるのが夏の星空。見上げてみると天の川や夏の大三角形など綺麗な星空が広がっています。そんな夏の星座について「半田空の科学館」職員の林さんに聞いてみました。
8月中旬の20:00~21:00頃に、東を向いて頭の真上に位置する明るい星が「こと座」のベガ、その左下に「はくちょう座」のデネブ、右側にあるのが「わし座」のアルタイルで、これらを結ぶと大きな三角形ができます。これが代表的な夏の大三角形です。
「こと座」のベガが七夕の「おりひめ星」、わし座のアルタイルは「ひこ星」です。七夕は7月7日ですが、この日付は旧暦の話で現在に直すと今年は8月22日(火)にあたります。この8月22日という日付は毎年変わり、「伝統的七夕」と呼ばれています。7月の七夕の時期は梅雨時期な上、星座も低い位置にあるため見えづらいですが、8月ともなれば天候も安定し、高い位置にくるため7月に比べて観察に適しているんだとか。
そしておりひめ星とひこ星が見えるとなれば「天の川」も見てみたいもの。しかし残念ながら天の川は、半田市より北部は名古屋の光害(ひかりがい)で空が明るいため見ることができません。南部であれば快晴時にうっすら見えるので、チャンスがあればぜひ空を見上げてみてくださいね。
また真南に位置する赤く輝く星「さそり座」のアンタレスも見つけやすい星のひとつ。Sの字を書いたような並びになっているのが特徴です。線で繋ぐと十字に見えるはくちょう座は「北十字」とも呼ばれています。改めて意識して眺めてみると、無数の星から星座が浮かび上がってくるようで楽しくなってきます。
8月12日(土)~14日(月)に見頃を迎えるのがペルセウス座流星群。今年は月明かりがなく条件が良いので、天候さえ良ければ暗い夜空では1時間当たり30から40個ほど、都会の空でも数個は見られるのでぜひ空を眺めてみてくださいね。
星についてもっと詳しく知りたい人は、半田市にある「半田空の科学館」がおすすめ。いつでもプラネタリウムで綺麗な星空を楽しむことができます。今夜の星空の生解説やドーム全体に映像を映して楽しむ番組は、子ども達にわかりやすいと大好評。夏休み中はオーロラについて詳しく迫る「ポケットモンスター オーロラからのメッセージ」など3作品を放映中。見逃せません!
実際に星空の観察ができるイベントも開催中。毎週土・日・祝日の10:00からは、太陽や金星などを眺める「昼の星を見る会」、8月26日(土)・27日(日)は19:30から「月と土星を見よう(予約制)」が行われます。ぜひ参加してみてくださいね。
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半田空の科学館 (はんだそらのかがくかん)
住所 半田市桐ヶ丘4-210 電話 0569-23-7175 営業時間 9:00~17:00 ※イベント開催時は21:30 料金 入館無料 ※プラネタリウムは小人 200円、大人 500円 定休日 月曜休(祝日の場合は翌平日休み)、年末年始休 駐車場 有 公式サイト https://sky-handa.com/ Instagram skyhanda7175
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前編はいかがでしたか。星空観察は今夜からでもやってみたくなりますね。夜間に昆虫採集へ行く場合は、施設の利用時間を守った上で保護者と一緒に出かけましょう。
後編もお楽しみに!
▼後編では「マリンスポーツSUP」「サンドグラスづくり」についてご紹介!
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